アメリカのメタル3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルが、2020年度決算を発表した。ニューヨーク証券取引所上場後初となる決算で、売上高1650万ドル(約17億3250万円)、経常収支9040万ドル(約97億9200万円)の赤字となった。
部門別売上高では、プロダクト売上が1370万ドル(約14億3850万円)で、前年から40%減少した。サービス売上は280万ドル(約2億9400万円 で、前年から25%減少した。新型コロナウィルスのパンデミック影響により、減収と赤字拡大という結果となった。
デスクトップメタルの創業者でCEOのリック・フュロップ氏は、公式ステートメントで「2020年度第四四半期は、デスクトップメタルにとって「上場した初のアディティブ・マニュファクチャリング企業」となった転換期です。先月2月にはエンビジョンテックを買収し、190種類もの素材が使えるフォトポリマー3Dプリンターをラインナップに加えました。我々は、さらなる成長物語の次のチャプターに進み、ハイレベルな顧客満足と非有機的機会の獲得を進めてまいります」とコメントしている。
デスクトップメタルは、昨年2020年12月にSPAC(特別買収目的会社)を通じてニューヨーク証券取引所に上場を果たした。今年2月にはデスクトップメタルのライバル会社のマークフォージドも、SPACを通じてNASDAQへ上場している。