マサチューセッツ州に拠点を置く3Dプリンターメーカーのマークフォージドが、ニューヨーク証券取引所にSPACを通じて上場を予定していることがわかった。SPAC(特別買収目的会社)のOneと合併し、新たにマークフォージド(MKFG)として上場する。ニューヨーク証券取引所には、昨年にライバル企業のデスクトップメタルがSPACを通じて上場している。
マークフォージドの創業者で会長のグレッグ・マーク氏は、「私がマークフォージドを設立したミッションは、イノベーションをドライブし、業界全体を一変するようなテクノロジーや製品を生み出すことです。今回Oneと合併し、ニューヨーク証券取引所に上場することで、そのミッションの実現に向けてさらに加速することができます」とコメントしている。
アメリカの株式市場では、近年SPACを通じて上場するケースが増えている。SPACを活用することで、通常のIPOなどで要求される煩雑な上場申請手続やコストを削減できることが理由とされる。
マークフォージドはマサチューセッツ工科大学出身のエンジニア、グレッグ・マーク氏が2013年に立ち上げた。同社の3Dプリンターは、特に自動車、航空宇宙、医療などの領域で広く使われている。これまでにGoogle、Amazon、フォード、NASA、アメリカ空軍などに採用されている。同社にはIT業界大手マイクロソフトが投資している事でも知られている。