Massivit 3Dがテルアビブ証券取引所にIPOを計画

イスラエルの大型3DプリンターメーカーのMassivit 3Dが、イスラエル・テルアビブ証券取引所にIPO(新規株式上場)を計画している。関係者によると、現時点のMassivit 3Dの時価総額は3億ドル(約315億円)程度と見込まれていて、IPOにより5000万ドル(約52億5千万円)程度の資金の調達を目指すとしている。

Massivit 3Dは、これまでにベンチャーキャピタルなどから3000万ドル(約31億5千万円)の資金を集めている。同社へはアメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスも出資している。同社の3Dプリンターは、本国イスラエルに加え、アメリカ、イギリス、アイルランド、台湾などへ輸出されている。

Massivit 3Dは2013年設立。イスラエル・ロドに拠点を置き、造形サイズ最大最大117 X 150 X 180 cmの大型3Dプリンター「Massivit 1800シリーズ」などを製造している。同社の3Dプリンターは、独自開発したGDP(Gel Dispensing Printing)技術により、サポートなしに複雑な形状の物体を正確に造形する事が可能としている。

Massivit 3Dのエレズ・ジマーマンCEOは、調達した資金を研究開発に投じるとした上で、「企業が3Dプリンターの導入をためらう最大の理由はスピードです。3Dプリンターの造形スピードをさらに速めることでより多くの企業が3Dプリンターを使うようになるでしょう。我が社の3Dプリンターは、現行シリーズでも競合製品の30倍のスピードで造形することができます」と説明している。