サンフランシスコに拠点を置くアディティブ・マニュファクチャリング・オペレーティングシステム開発のOqtonが、シリーズAファイナンシングで4000万ドル(約42億円)を調達した。出資したのはベンチャーキャピタルのフォーティノ・キャピタルを筆頭とする投資シンジケート。エンジニアリング企業大手のサンドヴィックも参加している。バリュエーションなどの投資の詳細は明らかにされていない。
Oqtonは、AI(人工知能)をベースにしたクラウドベースのアディティブ・マニュファクチャリング・オペレーティングシステムを開発している。ユーザーはCADソフト、CAMソフトなどを用意する必要なく、デザインから実際のマニュファクチャリングまでワンストップでモノづくりが行える。
Oqtonへの投資について、サンドヴィックのステファン・ワイディング社長兼CEOは、「今回の投資は、デジタルマニュファクチャリングにおける我々のオプションを拡大するという戦略的アジェンダを実現するためのものです。顧客の生産性を強化するという目的に向け、Oqtonとのコラボレーションに大いに期待しています。特にOqtonのAIベースのプラットフォームと、サンドヴィックの製造プロセスのノウハウの組み合わせによる相乗効果に期待しています」とコメントしている。
Oqtonは2017年9月にベン・シュラウヴェンとサミール・ハンナが設立したスタートアップ企業。同社にはCADソフトメーカー大手のオートデスクのCEOを長らく務めたカール・バス氏が自ら出資し、同時に取締役を務めている。