デスクトップメタルがエンビジョンテックを3億ドルで買収

アメリカの3Dプリンターメーカーでニューヨーク証券取引所上場のデスクトップメタルが、SLA3Dプリンターメーカーのエンビジョンテックを3億ドル(約315億円)で買収する。契約によると、デスクトップメタルはエンビジョンテックの株式を現金とデスクトップメタルの普通株で買収する。買収後もエンビジョンテックは同じブランドでビジネスを展開する。エンビジョンテックの創業者兼CEOのアル・シブラニ氏は、買収後も引き続き同社のCEOを務める。

エンビジョンテックの買収についてデスクトップメタルの創業者兼CEOのリック・フュロップ氏は、「アルとエンビジョンテックのチームとパートナーシップが組めることに大変エキサイトしています。エンビジョンテックはアディティブ・マニュファクチャリング業界のパイオニアであり、今日普及しているフォトポリマー3Dプリンターの基礎技術を生み出した会社です。デスクトップメタルとエンビジョンテックは、アディティブ・マニュファクチャリング2.0を実現する責任を共に負っています。ワールドクラスのアディティブ・マニュファクチャリングを実現するために、エンビジョンテックのチーム合流を大いに歓迎します」とコメントしている。

エンビジョンテックは2002年設立の老舗3Dプリンターメーカー。米ミシガン州に拠点を置き、ロサンゼルスとカナダのモントリオールに製造拠点を置いている。同社のDLP3Dプリンターは、医療、歯科医療、ジュエリーの産業セクターで広く利用されている。