ポーランドの3Dプリンターメーカーのゾートラックスが、同じくポーランドの医療用レンズメーカーのコアレンズとリバースマージャー契約を締結した。契約によると、コアレンズはゾートラックスのすべての資産と負債を買収し、対価として株式の97パーセントをゾートラックスの株主へ譲渡する。コアレンズはポーランドのニューコネクト株式市場の上場企業であり、ゾートラックスは上場企業となる。リバースマージャー後の時価総額は1億5千万ズロチ(約4158億円)となる見込み。
リバースマージャーの実施についてゾートラックスのマリウズ・バブラ副社長は、「ゾートラックスの企業価値を正しく評価していただけたと思います。リバースマージャーの実施により、幅広い産業セクターでよりダイナミックな成長が期待できます」とコメントしている。
リバースマージャーとは、上場している既存企業をシェルカンパニーにして、シェルカンパニーに自社の資産を買い取らせて事実上上場するメソッド。IPO(新規株式公開)のように煩雑な事務的手続きが必要なく、新興企業がスムースに上場するために行われる。
ゾートラックスは2013年設立。独自開発したLPD(layer plastic deposition) ベースのFDM3Dプリンターを開発し、主にアメリカとヨーロッパを中心に販売している。