Rugged 3Dがオハイオ州ヤングスタウンのインキュベーション施設へ移転

カリフォルニア州ウォルナットクリークに拠点を置いていた3DプリンターメーカーのRugged 3Dが、オハイオ州ヤングスタウンのインキュベーション施設へ移転した。オハイオ州の地元紙によると、同社はすでに拠点をヤングスタウン・ビジネス・インキュベーターに移し、3Dプリンターの製造を開始しているという。

Rugged 3Dの創業者コリン・ボーリング氏は、「(ヤングスタウン・ビジネス・インキュベーターに移転したことについて)このようなエコシステムが存在しているという事実を知った時は、まるで月にでも行ったような気分でした。この地において我が社が確実に成功を収めることを確信しています」とコメントしている。

ボーリング氏によると、ヤングスタウン・ビジネス・インキュベーターには、同社のほかに四社の3Dプリンターメーカーが入居しているという。ヤングスタウン・ビジネス・インキュベーターはヤングスタウン州立大学のそばに位置しており、入居している3Dプリンターメーカーでは大学から多くの学生がインターンとして勤務しているという。

ヤングスタウン・ビジネス・インキュベーターは、アメリカを代表するインキュベーション施設のひとつ。オバマ前米国大統領が大統領就任時に所信表明演説で言及したことで知られる。

インキュベーション施設とは、スタートアップ企業に廉価で製造施設やオフィススペースなどを貸し出し、インキュベート(孵化)させるための施設。多くは自治体などが出資などをして運営している。