アメリカの試作品・カスタムパーツ製造サービスビューローのプロトラブズが2020年度第二四半期決算を発表した。それによると、同期間中の売上は1億650万ドル(約112億8900万円)で、売上総利益率は49.2%だった。経常収支は1260万ドル(約13億3560万円)で、前年同期の1610万ドル(約17億660万円)から350万ドル(約3億7100万円)減少した。サービスビューローなどの多くの3Dプリンティング関連企業が新型コロナウィルスの感染拡大により業績悪化に陥る中、比較的堅調な結果を残す形となった。
部門別売上では、射出成型事業の売上が5780万ドル(約61億2680万円)で、売上全体の半分以上を占めた。CNCマシニング事業の売上は2870万ドル(約30億4220万円)で、前年同期から35.2%減少した。3Dプリンティング事業の売上は1420万ドル(約15億520万円)で、前年同期から7.2%減少した。シートメタル事業の売上は460万ドル(約4億8760万円)で、前年同期から14.8%減少した。
プロトラブズのヴィッキ・ホルト社長兼CEOは、「COVID-19のパンデミックのような危機的状況は、プロトラブズが提供するデジタルビジネスモデルの可能性を示す機会を提供してくれます。コマーシャリゼーションを通じてイノベーションを加速し、危機の中でも事業目的を果たしてゆきます」とコメントしている。
プロトラブズは1999年設立。ミネソタ州メープルプレーンズに拠点を置く3Dプリンティング・サービスビューロー。アメリカをはじめイギリス、ドイツ、日本でも事業を展開している。同社はニューヨーク株式市場に上場している。