ロケット製造ベンチャー企業のリラティビティ・スペースが、南カリフォルニアにロケット打ち上げ拠点を確保した。ヴァンデンバーグアメリカ空軍基地内の一部を借り受けたもので、フロリダ州ケープカナベラル宇宙基地に続く同社二番目の打ち上げ施設となる。
リラティビティ・スペースのティム・エリスCEOは、「アメリカ空軍とのパートナーシップを開始し、ヴァンデンバーグ空軍基地でロケットを打ち上げる民間宇宙企業となれたことを誇りに思います。アメリカ西海岸に打ち上げ施設を持つことで太陽同期軌道への効率的なロケット打ち上げが可能になります。公共、民間を問わず、すべてのクライアントにとって大きなメリットになります。地理的条件も素晴らしく、我が社のテラン1ロケットを打ち上げるのに最適です」とコメントしている。
リラティビティ・スペースは2015年にロケットベンチャー企業のブルーオリジンとスペースX出身のティム・エリス氏とジョーダン・ヌーン氏が設立した。当初はロサンゼルスに拠点を置いていたが、今日までにロサンゼルス近郊の街ロングビーチへ本部を移転させている。ロングビーチの新ヘッドクォーターは12万平方フィート(約3372坪)の大きさで、3Dプリンターで同社ロケットの製造などが行われている。