ボーイングが社員1万6千人をレイオフ

航空機製造大手のボーイングが、社員1万6千人をレイオフする。現地時間の今週月曜日に出されたリリースでデーブ・カルホウンCEOが明らかにした。

新型コロナウィルスの世界的な感染拡大が続く中、航空業界は搭乗者数が95%低下するなど苦境に喘いでいる。ユナイテッド航空、アメリカン航空などのアメリカの大手航空会社も業績が落ち込み、アメリカ政府の支援を受ける事態に陥っている。

カルホウンCEOはリリースの中で、「新型コロナウィルスの世界的な感染拡大は、我々の生活と仕事を一変させました。我々の業界も一変させつつあり、我々を前代未聞のチャレンジに直面させていています。しかし我々は辛抱強くこの苦難を乗り越え、我々の顧客とコミュニティのためにより多くの貢献ができると信じています」とコメントしている。

航空機メーカーを含む航空宇宙産業は、古くから3Dプリンターの大口ユーザーとして知られている。航空機用部品のプロトタイプ製造を始め、近年はエンドユーズパーツの製造に3Dプリンターを活用する機運が高まっている。新型コロナウィルスの感染に伴う航空機メーカーの業績低迷に伴い、3Dプリンター業界も悪影響を受けざるを得ない状況になっている。