アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスが2019年度決算を発表した。それによると、同社の2019年度売上高は6億3610万ドル(約667億9050万円)で、経常収支は1110万ドル(約11億6550万円)の赤字だった。売上高は前年の6億6320万ドル(約696億3600万円)から2710万ドル(約28億4550万円)低下し、経常収支はほぼ同額の赤字だった。2019年度末に同社が保有する現金の総額は3億2180万ドル(約337億8900万円)で、2018年度末の3億9320万ドル(約412億8600万円)から7140万ドル(約74億9700万円)減少した。
ストラタシスのライラック・パヨルスキCFOは、特にヨーロッパ市場とアジア市場における3Dプリンター製品の売上減少が響いたとし、「(売上の減少は)今後リリースされる新製品の売上によりオフセットされると見ています。素材の需要も旺盛で、今後の3Dプリンター製品の売上回復に合わせて新たな売上を我が社にもたらすでしょう」とコメントしている。
今後の業績の見通しについてパヨルスキ氏は、全世界のマクロ経済は停滞のトレンドを示しているものの、低迷を続けているヨーロッパ市場が回復の兆しを見せ始めており、マクロ経済の回復とともに新たな成長フェーズに乗るものと期待していると説明している。