大手射出成型機メーカーのアーブルグがジャーマン・レップラップを買収

ドイツの大手射出成型機メーカーのアーブルグが、同じくドイツの3Dプリンターメーカーのジャーマン・レップラップを買収する。株式のバリュエーションなどの投資の詳細については明らかにされていないが、アーブルグのオーナーがジャーマン・レップラップの株式を買収し、同社の新オーナーとなる模様。

ジャーマン・レップラップは2010年設立。当時トレンドとなっていたレップラップ・ムーブメントのドイツコミュニティとして設立された。多くのレップラップ系3Dプリンターメーカーが低価格路線を志向する中、ジャーマン・レップラップは当初より工業ユーザーをターゲットにし、高品質の3Dプリンターを供給した。2014年には、造形サイズ1000 x 800 x 600 mm の大型3Dプリンターをリリースし、話題を集めた。なお、同社の3Dプリンターは、エアバスやダウ・ケミカルにも採用され、大手メーカーなどから高い評価を得ている。

アーブルグは1923年設立。全世界で3,000人超の従業員を雇用し、主に油圧式プラスチック射出成型機を製造、全世界に輸出している。射出成型機以外にもターンキーシステム、添加剤製造システムなどの産業用工作機も製造、世界的なリーダーのポジションを得ている。日本では福島県いわき市に拠点を置く有限会社アーブテクノが同社の射出成型機を取り扱っている。