イギリスの防衛・航空中産業大手のBAEシステムズと、アディティブ・マニュファクチャリング企業のレニショーが、共同で防衛・航空宇宙産業用アディティブ・マニュファクチャリング・ソルーションを開発する。締結された覚書によると、両者は共同で戦闘機などの製造ソルーションを開発し、製造コストと時間の削減を目指すとしている。
BAEシステムズのアンディ・スコフィールド氏は、「アディティブ・マニュファクチャリング技術は我々の産業セクターに大きなベネフィットをもたらします。レニショーはアディティブ・マニュファクチャリングの世界的リーダーであり、非常に高い生産技術を有しています。今回の提携により、よりオープンで協働的な知識や情報をシェアすることが可能になります。目まぐるしく変化する環境の中では、レニショーのようなパートナーとの提携が重要になります」とコメントしている。
BAEシステムズは1999年設立。北米子会社のBAEシステムズ・インクを通じて世界的な影響力を有している。軍需・国防分野で324億ドル(約3兆5640億円)の売上を上げ、アメリカのロッキード・マーティンに次いで世界二位に位置している。同社は戦車、戦闘機、潜水艦などの製造を主力事業としている。
レニショーは、特にメタル3Dプリンタティングを得意とするアディティブ・マニュファクチャリング企業。測定機器、モーションコントローラー、ヘルスケア関連機器などのメーカーとしても知られている。