アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスと、オランダの大手化学メーカー傘下のDSMベンチャーリングが、マサチューセッツ工科大学発のベンチャー企業のインクビットに、1200万ドル(約12億9600万円)を投資した。資金はインクビットが開発しているマテリアル・ジェッティング・アディティブ・マニュファクチャリング技術の研究開発や、3Dプリンティング素材の開発に使われる。
インクビットの共同創業者でCEOのダビデ・マリーニ氏は、「業界の優れたリーダーとのパートナーシップを組めることにエキサイトしています。このチームを編成することで技術開発を促進でき、プラットフォームの商業化を実現できます。ロボティクス、医療、ライフサイエンスなどの領域で様々なアプリケーションを提供することが可能になるでしょう」とコメントしている。
投資に伴い、インクビットの取締役会に新たにストラタシスの研究開発担当副社長ガイ・メンチック氏と、DSMベンチャーリングの取締役ルダ・コペキナ氏が参加する。
インクビットの3DプリンターはマシンビジョンとAIを搭載し、プリント時にリアルタイムでエラーを修正、従来型の3Dプリンターよりも正確な3Dプリンティングを実現している。同社の3Dプリンターは、既にジョンソンエンドジョンソンなどの大手企業から受注している。