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大手CADソフトメーカーのオートデスクが2018年度決算を発表した。それによると、同社の2018年度の売上は25億7千万ドル(約2827億円)で、前年の21億ドル(約2310億ドル)から4億7千万ドル(約517億円)増加した。経常収支は8080億ドル(約89億円)の赤字で、前年の経常赤字5億6690万ドル(約623億円)から大幅に改善した。
事業別の売上では、サブスクリプション(ソフトウェアの定額料金制売上)売上が18億ドル(約1980億円)と全体の85.7%を占めた。次いでメンテナンス売上が6億3510万ドル(約698億円)、その他の売上が1億3240万ドル(約145億円)と続いた。
2018年度決算についてオートデスクのスコット・ハレンCFOは、「(決算期末に)3億ドル(約300億円)以上のフリーキャッシュフローが手元にあり、年初に設定したゴール以上を実現し、多くのキャッシュを稼ぐことができました。2019年は新たな財務上のマイルストーンを達成し、2020年とそれ以降に向けてのさらなる成長を加速する年にしたいと考えています」とコメントしている。
オートデスクは従来のソフトウェア販売ビジネスからサブスクリプションモデルへのビジネスモデル移行期にあり、収益モデルそのものを転換しつつある。経常収支とフリーキャッシュフローの改善が収益モデル転換の成功を裏付けていると関係者は注目している。