オーガノボの株価が低迷 https://3dprint.com/2317/organovo-short-sellers-stock/

米カリフォルニア州サンディエゴに拠点を置くバイオ3Dプリンターメーカーのオーガノボの株価が低迷している。米NASDAQに上場しているオーガノボの株価は、現地時間の今週月曜日、1.13ドルで取引を終えた。2014年2月28日には10.28ドルで取引されていた同社の株価は、五年で十分の一の水準まで下落した。

オーガノボは今月、2018年度第三四半期決算を発表しており、期間中の売上78万ドル(約8.580万円)を計上している。事前予想の87万ドル(約9,570万円)を下回る結果も株価低迷につながっていると見られる。

オーガノボは事業継続に必要なキャッシュをキャピタルに依存しており、オペレーションのバーニングによるキャッシュ枯渇のリスクを抱えている。同社の決算発表によると、オーガノボは今年初めの時点で3,520万ドル(約38億7,200万円)のキャッシュを保有しているが、同社のバーンレートは年間2,100万ドル(約23億1千万円)とされており、十分なオペレーションキャッシュフローを確保しない限り、同社のキャッシュはあと1年7か月で枯渇する計算になる。

市場関係者の一部はオーガノボが再度新株を発行する可能性があると見ているが、2015年度の新株発行よりも投資家へのインパクトは低いと予想する向きが多い。新株発行により株価の希釈化が進み、資金調達の実効性は低いとする声もある。オーガノボにとって今年は会社存続に向けた厳しい年になりそうだ。