デトロイトのデザイン事務所がストラタシスと共同でダウンタウンの再開発計画を立上げ http://downtowndetroit.org/

デトロイトのデザイン事務所が3Dプリンター製造大手のストラタシスと共同で、デトロイト市ダウンタウンの再開発プロジェクトを立上げ、地元の関心を集めている。

プロジェクトを立ち上げたのは、デトロイトの地元に拠点を置くZoyesクリエイティブグループ。計画ではダウンタウンの50ブロックのエリアをリノベートし、オフィスビルの他、ホテル、居住エリア、娯楽施設などをセットで開発するという。

Zoyesクリエイティブグループはストラタシスの3Dプリンターを使って10フィートサイズの大型スケールモデルを制作した。スポーツアリーナのスケールモデルは2万人の観客も精密にプリントされたリアルなものだという。

プロジェクトでは、3Dプリンターを活用する事でデトロイトの街を再生させるというコンセプトが内包されている。

デトロイトはミシガン州最大の都市。長らく自動車産業で栄え、アメリカを代表する自動車の街という名声を博してきた。しかし、20世紀後半から日本車が市場シェアを奪い始め、自動車産業が縮小、2013年には街としてのデトロイトが破産を申請した。デトロイトの破産はアメリカの都市では過去最大規模となった。

また、最盛期には185万人だった人口も、2016年の67万人にまで減少している。都市としてのデトロイトは未だ再建途上にある。