アメリカの3Dプリンター製造大手のスリーディーシステムズが、2016年度決算を発表した。
発表によると同社の2016年度売上は6億3300万ドル(約715億円)で、前年から3300万ドル(約37億円)減少した。一方、粗利益は3億900万ドル(約349億円)で、前年より1800万ドル(約20億円)増加した。
経常収支は3800万ドル(約43億円)の赤字で、大規模な暖簾焼却を余儀なくされた2015年度の経常赤字6億4200万ドル(約725億円)から大幅に改善した。
アメリカ証券取引委員会に提出された書類によると、「3Dプリンター用素材の売上が増加した一方、3Dプリンター本体とサービス関連の売上が減少した」としている。部門別では医療関連の売上が増加し、特に医療用素材と手術シミュレーションなどのアプリケーションの売上が伸びたとしている。
また、ソフトウェアの売上も好調で、対前年比で12.3%増加し、8770万ドル(約99億円)を売り上げた。
同社は昨年4月にHP出身のジョシ氏を新CEOに迎え、経営再建を図っている。2016年度決算の発表を受けたニューヨーク証券取引所での同社株価は17ドルで、一年前の10ドル台から60%上昇した。