オートデスクのカール・バスCEOが辞任 http://blogs.autodesk.com/inthefold/wp-content/uploads/sites/71/2017/02/Carl-Bass-Autodesk-8695-1024x768.jpg

大手CADソフトメーカーのオートデスクのカール・バスCEOが辞任する。辞任日は現地時間の2月8日で、一緒に他の二人の取締役も辞任する。バス氏は辞任後もオートデスクの取締役には留まる予定。

バス氏はオートデスクのCEOを十年以上務め、同社を3DCADソフトメーカーのリーディングカンパニーに育て上げた。最近は特に3Dプリンターの領域への関与を深め、自社開発したSLA3Dプリンター「SPARK」をオープンソース化し、世界的な普及を目指していた。

オートデスクは最近、ソフトウェア販売による事業モデルからサブスクリプション方式の事業モデルへの切り替えを行っていた。事業モデルの変更に伴い、オートデスクの直近の事業収支は赤字となっていた。

バス氏と共にジェフ・クラーク取締役とスコット・ファーガソン取締役も辞任する。

バス氏の辞任理由は明らかになっていないが、バス氏は最近トランプ大統領を「独裁者と中小企業オーナーの中間にいるような人物」などと批判する発言をしていた。トランプ大統領に対しては、グーグルやアップルなどのシリコンバレーのハイテク企業が軒並み反発的な態度を示しており、バス氏の辞任に同氏のトランプ大統領への対応が何らかの形で関係したと見る関係者もいる。

現在のところ、後任CEOについてのアナウンスメントはない。