出典:https://en.wikipedia.org/wiki/General_Electric
先月公表されたGEによるアーカムとSLMソリューションズの買収が失敗したとウォールストリートジャーナルが報じた。
GEは先月スウェーデンのメタル3Dプリンターメーカーのアーカムとドイツのメタル3DプリンターメーカーのSLMソリューションズを14億ドル(約1,442億円)で買収すると発表し、それぞれの既存株主に対して株式の買取をオファーしていた。しかし、著名投資家ポール・シンガー氏が率いるヘッジファンドのエリオット・マネジメントがオファーを拒否し、GEによる買収は失敗に終わった。
エリオット・マネジメントはSLMソリューションズの発行済み株式の20%を所有する同社の筆頭株主で、GEによるSLMソリューションズ株式のバリュエーションは低すぎると非難していた。エリオット・マネジメントはまた、アーカムの発行済み株式の10.14%を買い増し、GEのTOB成立条件である発行済み株式の90%以上を取得するというスキーム実現を事実上不可能にしていた。
今回の買収劇については、アーカムとSLMソリューションズの経営陣のいずれも好意的なコメントを発表しており、買収は比較的スムースにゆくと思われていた。しかし、3Dプリンター業界への投資を強化しているヘッジファンドの意外な抵抗を受け、買収は不成立に終わった。
ウォールストリートの関係者の一部では、GEがTOBの条件を緩和する可能性があると見ていたが、現地時間の今週金曜日のTOB期限日を迎えた。