デンマークの学生が堆肥化可能のメンズウェアを3Dプリンターで製造したとして話題になっている。
メンズウェアを製造したのはデンマーク王立ファインアート・アカデミーの学生のマッツ・ベックマン君。同校の卒業プロジェクトとして行ったもので、堆肥化可能のメンズウェアを製造したのは世界初だとしている。
製造にはウルチメーカーの3Dプリンター「ウルチメーカー3」と、各種の3Dプリンティングペンが使われた。素材のほとんどには、遺伝子組み換えをしていないコーンスターチ・フィラメントが使われた。
ベックマン君は、「デザインそのものとともに、元となる素材にも注目し、その観点からデザインをしました。素材にはフレキシブルな堆肥化可能のフィラメントを使いましたが、呼吸可能な素材ではなかったため、できるだけ風通しがよく、軽くて快適になるようなデザインにしました」とコメントしている。
ファッション・アパレルの領域では3Dプリンターの活用が広がっているが、メンズウェアそのものを3Dプリンターで製造するのは極めて珍しい。
メンズウェアの製造には100時間もの時間が投じられ、各種のテストが行われたという。ベックマン君は、今後も3Dプリンターを使ってメンズウェアの製造を続けるという。