イタリアの3Dプリンターメーカーの3NTRが、ハイエンドエンジニアリングプラスチック用3Dプリンターをリリースした。先月ドイツのフランクフルトで開催されたformnext 2019で公開された。
3NTRがリリースしたのはFDM方式の3Dプリンター「スペクトラル30」。ノズルは最大500℃まで加熱でき、PEEK、Ultem、PEI、PEKK、ASA、ナイロン、PETGなどの各種のエンジニアリングプラスチックを素材として利用できる。なお、「スペクトラル30」の開発には、フランスのポリマーリサーチ企業のレスコル社と、大手航空機メーカーのエアバスも参加している。
3NTRのダビデ・アーディゾイアCEOは、「スペクトラル30は極めて精密なマシンコントロール能力を持ち、いかなる製造にも対応できるイノベーションデザインをもとに製造されました。(造形精度)の最終的な品質には絶対的な自信を持っています」とコメントしている。
3NTRは、ミラノ北部の街オレジオに拠点を置くスタートアップ企業。スイムウェアメーカーのJDEALフォームのスピンアウト企業として設立された。同社は2013年から3Dプリンターを市場に提供してきている。