オーストラリア初の二階建て3Dプリント住宅が完成したとして話題になっている。オーストラリア現地メディアの報道によると、オーストラリア・パースのタッピングに建設された3Dプリント住宅は「タッピング・レジデンス」という名が付けられ、建設開始からわずか18時間で完成したという。上下水道の配管、電気工事などはその後行われるとしている。
建設にはオランダの3Dプリント住宅メーカーのCybe建設が開発したロボット型建設3Dプリンターが使われた。建設したコンテック建設によると、従来式の建設方法よりも建設コストを22%削減することができたとしている。
コンテック建設は、今回建設した3Dプリント住宅をパイロットケースとして、主にオーストラリア西部地区を対象に3Dプリント住宅の建設を拡げてゆきたいとしている。
オーストラリアでは都市部を中心に優良な住宅不足が深刻な社会問題になっている。特に住宅建設に従事する建設労働者が不足し、需要に対して供給が慢性的に追いつかない状態となっている。関係者は、建設3Dプリンターの導入により建設労働者不足の問題を解決し、ひいては住宅不足の問題そのものを解決する糸口になるかと注目している。