オーストラリア初の二階建て3Dプリント住宅が完成

オーストラリア初の二階建て3Dプリント住宅が完成したとして、現地で話題になっている。

オーストラリア初の二階建て3Dプリント住宅を建設したのは、オーストラリアの地元建設企業のコンテック・オーストラリア社。西オーストラリア州パース近郊の街に建設された3Dプリント住宅は、オランダのCybe建設の建設3Dプリンターで建設された。

コンテック・オーストラリアの創業者マーク・D・アレサンドロ氏は、「建設3Dプリンターというイノベーションは、オーストラリアの建設業が抱える最大の問題を解決する手段になる可能性があります。それは、労働者不足と建設コストの高騰です。建設3Dプリンターは建設時間を削減し、従来式の建設方法よりもサステナブルな建設が可能です」とコメントしている。

オーストラリアの建設現場では労働者と建設資材の不足が慢性的な問題となり、中には途中で放棄される工事も出てくるなど深刻化している。建設3Dプリンターの導入が労働者不足解決の糸口となるか、関係者は注目している。

パース(Perth)は、西オーストラリア州の州都で、同州最大の都市。市の人口は2万7千人程度だが、周辺を含む都市圏の人口は200万人を超える。同地域では住宅不足が大きな社会問題となっている。