アイルランド初の3Dプリント住宅が完成したとして現地で話題になっている。現地メディアの報道によると、アイルランド初の3Dプリント住宅を完成させたのは地元のスタートアップ系建設企業のハーコート・テクノロジーズ(Harcourt Technologies)。デンマークの建設3DプリンターメーカーのCOBODインターナショナルが開発した建設3Dプリンター「BOD2」を使って建設された。
ハーコート・テクノロジーズの共同創業者でマネージングディレクターのジャスティン・キンセラ氏は、「(3Dプリント住宅は)コンクリートブロックウォールでできた建物のようですが、50ミリメートルの積層単位で3Dプリントされた住宅です。建物のデザインと設計はデジタルで行い、その通りにコンクリート資材を吐出するようプログラムしました。工事期間は短縮し、労働力も削減でき、通常の住宅建設の三杯のスピードで建設が可能です」とコメントしている。
キンセラ氏によると、地元ロース郡政府は建設3Dプリンターの導入に積極的で、地元の労働者向け教育トレーニングセンターは100人の建設労働者を対象にした建設3Dプリンタープリンティングの技能講座を提供するという。
近年ヨーロッパ諸国では建設3Dプリンターの導入が進んでいる。これまでに確認できたところでは、デンマーク、オランダ、イタリア、フランス、イギリスなどで建設3Dプリント住宅が建設されている。