アメリカのメディアが日本のセレンディクスの3Dプリント住宅の価格の安さに注目している。
シリコンバレーのウェブメディアビジネス・インサイダーはセレンディクスの3Dプリント住宅「serendix50」を特集し、「serendix50」が延床面積527平方スクウェアフィート(約48.95平方メートル)と小柄ながらもベッドルーム、バスルーム、リビングルーム、キッチンが装備されている点を取り上げ、しかも価格がわずか3万7300ドル(約550万円)である点を強調している。
同メディアはまた、アメリカの建設3Dプリンティング会社ICONがテキサス州で建設した3Dプリント住宅の価格が47万6000ドル(約6997万円)であることや、別の建設3Dプリンティング会社のAzureが建設した3Dプリント住宅の価格が12万5900ドル(約1850万円)であることなどを紹介し、「serendix50」の価格がいかに低価格であるかを驚きをもって報じている。
低価格の理由については、CNCと建設3Dプリンターを活用することで建設時間とコストを大幅に削減できていることを挙げている。また、建設資材に独自開発したコンクリートミックスを活用し、乾燥時間を速めていることなども伝えている。
同メディアはさらに、セレンディクスの緒方海斗CTOの「日本国民は住宅価格の高さについて怒りを持っている」というコメントを紹介し、同社が低価格住宅を提供し始めた背景を説明している。