世界初の3Dプリント住宅コミュニティがカリフォルニア州に誕生する。カリフォルニア州ランチョ・ミラージュに3Dプリント住宅コミュニティを開発しているのは地元建設企業のパラリ・グループと、オークランドに拠点を置く建設スタートアップ企業のマイティ・ビルディングス。両社が合同で購入した15エーカー(約18,362坪)の土地に、大きさ1,440平方フィート(約133.7平方メートル)の住宅15建を建設する。
住宅の基本部分はマイティ・ビルディングズの建設3Dプリンター「マイティ・キット・システム」で製造される。製造はマイティ・ビルディングズのオークランド工場で行われ、現地へ輸送されて組み立てられる。
住宅の屋根と壁にはテスラ・ソーラーとパワーウォールの太陽光発電パネルが設置され、住宅全体と電池自動車等への電源にする。また、建設3Dプリンターを使うことで廃材などの排出をほぼゼロにでき、「スマートでヘルシーな住宅を、サステナビリティに敏感な人達に提供できる」としている。
カリフォルニア州、テキサス州、ニューヨーク州、フロリダ州などの各都市では人口流入が続き、住宅不足が社会問題になっている。旺盛な建設需要から大工などの職人の人件費が高騰し、3Dプリンターで住宅を建設する機運が高まっている。ニューヨーク州ロングアイランドでは、建設スタートアップ企業のSQ4Dが建設した3Dプリント住宅が販売され、話題を集めた。