ベルギーの建設企業がヨーロッパ最大の3Dプリント住宅を建設し、話題になっている。
3Dプリント住宅を建設したのはベルギーのキャンプC社。9.75立方メートルの造形サイズを持つ大型建設3Dプリンターを使い、91平方メートルの二階建ての住宅を建設した。建設に要した時間は3週間で、屋根、フロア、窓、ドア、プラミングなどは手作業で設置したという。
プロジェクトマネージャーのマリーク・アーツ氏は、「建設に使われた複合素材は、従来の素材の三倍の強度を持っています。3Dプリンターを活用することで住宅のフレームワークを強固にし、建設に必要な素材、時間、予算を最大で60%程度削減することが可能になります」とコメントしている。
ヨーロッパでは、住宅の建設にはレンガ、モルタル、コンクリートなどが使われる。一般的な建設3Dプリンターはファイバーなどを混ぜたコンクリートを素材に使うため、建設3Dプリンターはヨーロッパの住宅事情と親和性が高いとされる。
住宅の建設に3Dプリンターを活用する機運は世界的に高まっている。アラブ首長国連邦の首都ドバイでも、建設3Dプリンターで640平方メートルの大きさの住宅が建設されている。アラブ首長国連邦以外でも、アメリカ、中国、ロシア、イタリア、フランス、オランダ、デンマークなどで3Dプリント住宅が建設されている。