日本初の二階建て3Dプリント住宅が完成したとして話題になっている。宮城県栗原市に建設された二階建て3Dプリント住宅は、延べ面積49.92平方メートルの二階建て住宅。株式会社築(きづき)と株式会社ONOCOMが共同で建設した。両社を中心に、建設、材料、機械、技術など、国内外20社以上の企業が参加したという。
日本でも建設3Dプリンターを導入する機運が高まっているが、これまでは多層階構造の建築は技術的な理由などにより行われていなかった。同プロジェクトは、日本で初めて建設3Dプリンターによって「基礎から構造体まで」を現場で建設した初のケースとなったとしている。
内装には樹脂系3Dプリンターで製造したキッチンやインテリアが採用され、テクノロジーとデザインが一体となった先端技術との融合が確立されている。
株式会社築は、今回のプロジェクトで得られた知見をもとに3Dプリンティング技術を土木構造物、防災・防衛インフラ、災害復興分野などへ応用してゆく方針としている。
株式会社ONOCOMは、国内における二階建て3Dプリント住宅の建設とともに、フィリピンでもCOBODインターナショナルの建設3Dプリンターを使った3Dプリント住宅の建設を進めている。

