カンザスシティの建設会社が3Dプリント住宅の販売を開始

米カンザス州カンザスシティの建設会社3ストランズが、3Dプリント住宅の販売を開始する。テキサス州オースティンの建設3DプリンターメーカーICONの建設3Dプリンターを使い、4ベッドルームの住宅をオースティン市内に建設する。

3ストランズの共同創業者でCEOのゲアリー・オデル氏は、「我々は住宅の建設方法を変え、暮らしそのものを変えようとしています。このプロジェクトはそのための大きなステップです。建設3Dプリンターという新たなテクノロジーは、それを確実に実現させてくれます」とコメントしている。

カリフォルニア州、テキサス州、ニューヨーク州などの各都市では人口流入が続き、住宅不足が深刻な社会問題になっている。州宅不足は大工などの職人の雇用コストを押し上げ、住宅価格をさらに値上がりさせる悪循環が生じている。そうした背景により、アメリカでは建設3Dプリンターを導入する機運が各地で高まってきている。

アメリカでは、これまでにカリフォルニア州、テキサス州、ニューヨーク州、フロリダ州などで建設3Dプリンターを使った住宅建設プロジェクトが始まっている。ニューヨーク州ロングアイランドに建設された3Dプリント住宅は、類似物件より40%も安い価格で販売されている。