セレンディクスが日本初の3Dプリント住宅を建設

日本の建設スタートアップ企業のセレンディクス株式会社が、日本初の3Dプリント住宅を建設して話題になっている。愛知県小牧市にある同社工場で建設された3Dプリント住宅の建設にかかった時間は23時間12分だったという。

セレンディクスは、グランピング施設、別荘、災害復興住宅としての需要を見込んでおり、今年2022年8月から3Dプリント住宅「スフィア」の販売を開始するとしている。なお、「スフィア」はオープンイノベーション方式で開発が進められていて、国内外の企業80社以上が参加している。

「スフィア」の構造形式は鉄筋コンクリート造りで、ヨーロッパ基準の断熱性能に対応した二重構造となっている。耐震性能は日本基準を備えていて、今後さらに耐震性能の強化を図るとしている。

セレンディクスは、「家を24時間でつくる」という目標を掲げており、今回の施工によりその目標を達成したことになる。同社は今後、さらなる施工時間の短縮を目指しており、外壁の塗装なども3Dプリンターで出力できる設計に変更するなどの改良を加えるとしている。

セレンディクスは2018年設立。「30年の住宅ローンを失くす」をミッションに、プレハブ型30住宅を建設している。