ICONがレンナーと共同で大規模3Dプリントハウスコミュニティを建設

米テキサス州に拠点を置く建設3DプリンターメーカーのICONが、アメリカの大手ハウスメーカーのレンナーと共同で大規模3Dプリントハウスコミュニティを建設する。両社の発表によると、プロジェクトは人口100人程度のコミュニティの構築を目指すもので、来年度中の完成を目指しているという。実現すると、世界最大の3Dプリントハウスコミュニティが誕生するとしている。

プロジェクトの関係者マーティン・ヴォークル氏は、「アディティブ・マニュファクチャリングは、建設業そのものを変革する可能性を秘めています。プロジェクトでは、アディティブ・マニュファクチャリングが最大限の力を発揮することを目指しています。建設廃材の排出を削減し、建設期間を短縮する。そして、なによりもよりリジリエントでサステナブル、エネルギー効率の高い住宅を作り上げます」とコメントしている。

ICONは、最大2000平方フィート(約56.2坪)の大きさの建物を建設できる建設3Dプリンター「ヴァルカンⅡ」を製造している。ICONはまた、今年2021年9月に米テキサス州オースティンで4棟の3Dプリント住宅を販売するなど、建設業界でのプレゼンスを強めている。