全世界のコンクリート建設3Dプリンター市場が2023年に14億8050万ドル規模へ成長

全世界のコンクリート建設3Dプリンター市場が、2023年に14億8050万ドル(約1628億5500万円)規模へ成長すると予想したレポートが発表された。

アメリカの市場調査会社マーケッツ・アンド・マーケッツのレポート「3Dコンクリート・プリンティング市場・2023年度までのグローバル予想」によると、2018年時点で120万ドル(約1億3200万円)規模だった全世界のコンクリート建設3Dプリンター市場は、年率317.3%の成長率で成長を続け、2023年までに同規模へ拡大するとしている。特に都市化が進む世界各国の各地において安価な住宅に対する需要が増加し、コンクリート建設3Dプリンターの利用が進むとしている。

コンクリート建設3Dプリンターの導入が進むエリアとしては、中東、ヨーロッパ、アジア太平洋地区を挙げ、中東ではUAEが、ヨーロッパではロシアが、市場拡大を牽引するマーケットリーダーになると予想している。

市場における主要プレーヤーとして、XtreeE(フランス)、モノライト(イギリス)、エイピス・コア(ロシア)、CyBe建設(オランダ)、Sika(スイス)などを挙げている。

建設3Dプリンターは、住宅不足が社会問題化しているアメリカの各都市でも利用が進んでいる。アメリカでは、これまでにカリフォルニア州、テキサス州、ニューヨーク州、フロリダ州などで3Dプリント住宅が建設されている。