COBOD建設3Dプリンターが米アリゾナ州で稼働を開始

デンマークのCOBOD建設3Dプリンターが、米アリゾナ州で稼働を開始した。非営利団体のハビタット・フォー・ヒュマニティ(人道のための住宅)との共同プロジェクトとして行われているもので、アリゾナ州フェニックス地区で安価な住宅の供給を目指す。

ハビタット・フォー・ヒュマニティのジェイソン・バーロウ氏は、「このプロジェクトは、ハビタット・フォー・ヒュマニティにとって絶好のプロジェクトです。アリゾナ州が直面している住宅危機を解決するには、手ごろな価格で購入できる住宅を増やす以外にありません。頑丈で、手ごろで、エネルギー効率に優れた住宅を短時間に安く提供できれば、住宅建設業界にとってのゲームチェンジャーになります」と説明している。

広さ160平方メートルの住宅は、すべてCOBOTインターナショナル社のBOD2 3Dプリンターで建設される。住宅の設計は地元の設計事務所のカンデラリア・デザイン・アソシエイツが担当した。

COBOTインターナショナルは、今年1月に建設系スタートアップ企業のプリンテッド・ファーム社と共同で、アメリカで初となる農業用倉庫をフロリダ州ウェストパームビーチに建設している。

COBOD建設3Dプリンターは、これまでにデンマーク、ドイツ、ベルギー、サウジアラビア、UAEなどで採用され、住宅やオフィスビルディングの建設に使われている。ドイツでは、COBOD建設3Dプリンターで三階建ての住宅が建設されている。