70歳のホームレスの男性が3Dプリント住宅へ入居

アメリカの70歳のホームレスの男性が3Dプリント住宅へ入居し、話題になっている。ボランティア組織のコミュニティ・ファーストと建設3DプリンターメーカーのICONが共同で開発した3Dプリント住宅へ入居したのは、ホームレスのティム・シェアさん。テキサス州オースティンに建設された3Dプリント住宅は、膝の関節炎を患っているシェアさんに合わせてバリアフリーで建設されたという。

コミュニティ・ファーストは、「長年にわたるホームレスの方々との関係を通じ、ホームレスの皆さんには家族との関係性が絶望的に欠如していることを教えられました。我々は、このコミュニティ・ファースト・ビレッジを構築し、社会からのけ者にされた人々を迎え入れ、歓迎したいと思います」と自らのウェブサイトで表明している。

シェアさんは、「私がもともと暮らしていた空間と比べると、この美しい住宅は信じられません。こんな素晴らしい住宅に住めることを嬉しく思います」とコメントしている。現地の報道によると、シェアさんは地元企業に就職し、3Dプリント住宅の家賃300ドル(約3万1500円)を支払うという。

アメリカでは、人口流入が続くカリフォルニア州、テキサス州、ニューヨーク州、フロリダ州などにおいて、住宅不足問題が深刻化している。同時にホームレス人口が増加し、社会問題になっている。