中国の3Dプリント建設企業がコロナウィルス用3Dプリント隔離施設をパキスタンへ輸出

中国の3Dプリント建設企業のウィンサンが、コロナウィルス用3Dプリント隔離施設をパキスタンへ輸出して話題になっている。15台の隔離施設はパキスタンの新型コロナウィルスの感染地区へ送られ、医師や看護師が休息をとるための施設として使われる。

隔離施設はウィンサンがすでに開発したものをベースに、パキスタンの環境に合わせて改良された。パキスタンは中国の各都市よりも気温と湿度が高く、気密性などを強化したとしている。

ウィンサンによると、隔離施設はトイレや空調システムなどを完備しており、パンデミック収束ののち、災害被災者用簡易住宅、ホテルなどの宿泊施設、コーヒーショップなどの飲食店として再利用が可能としている。

ウィンサンは、これまでに中国国内で世界初とされる3Dプリント集合住宅を建設したほか、サウジアラビアに100台の建設3Dプリンターをリースするなどして、建設3Dプリンティングの世界で注目を集めてきている。

パキスタンでも新型コロナウィルスの感染拡大が続いている。本記事執筆時点でのパキスタンの新型コロナウィルスの感染者数は26万7428人に、死者数は5677人にそれぞれ達している。パキスタンの新型コロナウィルスの感染者数は、世界で12番目となっている。