チェコ共和国初の建設3Dプリンティングプロジェクトが始動

チェコ共和国初の建設3Dプリンティングプロジェクトが始動する。プロジェクトを立ち上げたのはチェコの建設デザイナーのミカエル・トラパック氏。アーム型の建設3Dプリンターを使い、広さ43平方メートルの住宅を48時間で建設するとしている。

トラバック氏によると、3Dプリント住宅はキッチン付きリビングルーム、ベッドルーム、バスルームで構成され、従来型の住宅の3倍の強度を持つという。また、建設コストも大幅に削減され、従来型の住宅の半分のコストで建設できるとしている。

トラバック氏は、「チェコ共和国の建設業界では、この10年間で建設業に携わる労働者人口が10%減少しました。一方で、住宅の建設件数は45%も増加しています。建設3Dプリンターは建設そのものを自動化し、カスタマイズなどの建設の自由度を広げ、住宅そのものの価値を高めます」とコメントしている。

住宅などを建設3Dプリンターで建設する機運は世界中で高まっている。ヨーロッパではこれまでにデンマーク、イタリア、フランス、ドイツ、オランダ、ロシアなどで建設3Dプリンティングプロジェクトが展開されている。ヨーロッパ以外でもアメリカ、中東、中国などで建設3Dプリンティングプロジェクトが立ち上がっている。