アメリカ海兵隊が500平方フィートのコンクリート建物を3Dプリンターで建設 http://www.3ders.org/articles/20180830-us-marines-3d-print-500-square-foot-concrete-barrack-in-just-40-hours.html

アメリカ海兵隊が500平方フィート(約46平方メートル)のコンクリート建物を3Dプリンターで建設した。建設にかかった時間は40時間だったという。

アメリカ軍ではこれまで簡易建物を木で建設していたが、平均で5日かかっていた。建設3Dプリンターを活用することで建設時間を半分以下に削減できることになる。

建設3Dプリンターにはコンクリートミキサーからコンクリートが送られ、建設3Dプリンターのノズルを通じて積層造形される。コンクリートミキサーには人の手を使ってコンクリートが供給されるが、その工程を自動化すれば建設時間をさらに削減することができるとしている。

プロジェクトを率いたマシュー・フリーデル大尉は、「戦場においては、特に最前線でバラックなどの簡易建物を建設するには大きな危険が伴います。兵士達にリスクを取らせて建物を建てさせるのではなく、建設3Dプリンターを使ってオンデマンドで建物を建設することは、海兵隊にとって大きなアドバンテージになります」とコメントしている。

アメリカ海兵隊では、建設3Dプリンターを自然災害の被災地における簡易住宅の建設などにも活用したいとしている。

建設3Dプリンターを活用する機運は世界的に高まっているが、軍隊のような大規模な組織が本格的に活用するケースは今回が世界初と見られる。