DSMが6社のスタートアップ企業とアディティブ・マニュファクチャリング・ワークフロー・プラットフォームを開発

オランダの大手素材・化学メーカーのDSMが、6社のスタートアップ企業とアディティブ・マニュファクチャリング・ワークフロー・プラットフォームを開発した。先月ドイツのフランクフルトで開催されたformnext 2019で公開された。

プラットフォームの開発に参加したのは、オーセンタイズ、アディティブ・フロー、エコチェイン、iポイントなどの6社。いずれもアディティブ・マニュファクチャリング関連ソフトウェアの開発を行っている。

スタートアップ企業との協業について、DSMのアディティブ・マニュファクチャリング担当副社長のヒューゴ・ダ・シルヴァ氏は、「可能性のあるスタートアップ企業をサポートし、密に協業することで、3Dプリンティングのエコシステムを大きく強化することが可能になります。さらには世界的にアディティブ・マニュファクチャリングを普及させることが可能になります」とコメントしている。

DSMは1902年設立のオランダの素材・化学メーカー。3Dプリンティングの領域に比較的早くから参入し、特にSLA3Dプリンター用樹脂素材を多数開発し、市場に供給してきている。オランダ政府が経営する炭鉱会社として設立されたが、1929年に化学へ進出し、現在ではライフサイエンス分野まで手掛ける総合化学メーカーへと転換している。1996年に完全民営化した。