航空宇宙産業の3Dプリンティング市場が2027年に67億ドル規模に成長 エアバスA320シリーズ

全世界の航空宇宙産業の3Dプリンティング市場が、2027年に67億ドル(約7236億円)規模に成長すると予想したレポートが発表された。

市場調査会社ストラトビュー・リサーチのレポート「航空宇宙3Dプリンティング・マーケット」によると、2019年時点で18億6千万ドル(約2008億円)規模の同市場は、今後年率16.9%の成長率で成長を続け、2027年までに67億ドル規模に到達するとしている。特にエアバスA320シリーズやボーイング787シリーズなどのベストセラーシリーズ機用のパーツが3Dプリンターで製造されるため、市場拡大を牽引するとしている。

市場セグメントではエンジン・コンポーネント、ストラクチュアル・コンポーネント、スペース・コンポーネントにおいて3Dプリンターの活用が進むとしている。中でもエンジン・コンポーネントの成長が最も期待できるとしている。エンジン・コンポーネントの分野では、特にGEアディティブとプラット・アンド・ホイットニーがゲームチェンジャーになるとしている。

エリア別では、北米市場が最大の市場シェアを確保するとしている。また、アジア太平洋地区も、同市場において最速で成長すると見込んでいる。

有力プレーヤーとしては、スリーディーシステムズ、エンビジョンテック、EOS、GEアビエーション、ホガナスAB、マテリアライズ、レニショー、ストラタシス、トランプ・グループを挙げている。