シーメンス・モビリティ・サービシスがストラタシスのフォルタス450mc3Dプリンターを導入

シーメンス傘下の鉄道車両メーカーのシーメンス・モビリティ・サービシスが、ストラタシスのフォルタス450mc3Dプリンターを導入する。同社が受注したロシアのRZD社用鉄道車両のパーツ製造やメンテナンスに活用するもので、ロシアのサンクトペテルブルクとモスクワの鉄道車両基地に導入される。

シーメンス・モビリティ・ロシアのカスタマーサービス担当部長のアレクセイ・フィドシーブ氏は、「ストラタシスの3Dプリンターは、インハウスでのコストパフォーマンスに優れたパーツづくりを可能にしてくれます。在庫を持つ必要がなく、必要なパーツを必要な時に製造できます。シーメンス・モビリティは、すでにドイツ国内で従来の手法に比べて95%のパーツ製造時間の短縮を実現しています」とコメントしている。

ストラタシスのビジョン・リヒター氏は、「3Dプリンティングの効率的な機動性は、鉄道保守やサービスの領域におけるカスタマーサービスやメンテナンス、またはパーツづくりなどで威力を発揮します。シーメンス・モビリティは、間違いなく鉄道のセクターでこのテクノロジーを活用することでしょう」とコメントしている。

鉄道車両の製造やメンテナンスに3Dプリンターを活用する機運は世界的に高まっている。ドイツ鉄道も2015年から3Dプリンターの活用を開始し、現時点までに15,000点の鉄道車両用部品を3Dプリンターで製造している。イギリスのエンジェル鉄道も、ストラタシスの3Dプリンターを使い、鉄道車両用消耗部品などを製造している。