プラット・アンド・ホイットニーがシンガポールで航空機用エンジンパーツを3Dプリンターで製造

アメリカの大手航空機用エンジンメーカーのプラット・アンド・ホイットニーが、シンガポールで航空機用エンジンパーツを3Dプリンターで製造するとして話題になっている。

プラット・アンド・ホイットニーによると、同社はシンガポールのコンポーネント・エアロスペース・シンガポール社とSTエンジニアリングと協働し、航空機用エンジンのリペアパーツなどを3Dプリンターで製造するとしている。リペアパーツを3Dプリンターで製造することで、パーツの製造コストと製造時間を大幅に削減できると期待されている。

コンポーネント・エアロスペース・シンガポールのチン・フアト・シア・プリンシパルエンジニアは、「3Dプリンティング技術は航空機のメンテナンスの領域でゲームチェンジャーになります。特に、航空機用エンジンのパーツ在庫に画期的な柔軟性をもたらします。アディティブ・マニュファクチャリングが航空機のメンテナンスにどのような影響を与えるか、注視してゆきたいと思います」とコメントしている。

プラット・アンド・ホイットニーは1860年設立、当初はミシンや銃製造用工作機械などを製造していたが、1925年より航空機用エンジンの製造を開始し、今日に至るまでに世界的な航空機用エンジンメーカーに成長した。GEやロールスロイスなどと並び、大型ジェット旅客機ボーイング777シリーズやエアバスA320シリーズなどの航空機用エンジンを製造している。