3Dプリント銃を製造したイギリスの大学生に懲役三年の実刑判決

3Dプリント銃を製造したイギリスの大学生に懲役三年の実刑判決が言い渡された。判決が言い渡されたのはロンドンに住む26歳の大学生テンダイ・ムスワー氏。ムスワー氏は二年前に3Dプリント銃の製造と所有の二つの罪で起訴されていた。3Dプリント銃の製造で実刑判決が言い渡されたのはイギリスで初となる。

ムスワー氏の弁護士は、ムスワー氏は孤独で、誇大妄想的な精神疾患を抱えていたと主張していた。ムスワー氏はまた、常習的に大麻を使用し、逮捕された際に住宅から大麻が押収された。

ムスワー氏は、3Dプリント銃は人を攻撃するために作ったのではなく、あくまでも大学の映画撮影プロジェクト用に作ったのだと主張していた。しかし、判決を下したジェフリー・ペグデン裁判長は、「3Dプリント銃の設計図を、単なる大学プロジェクト用の飾り物として描いたのではないのは明らか」であると断定した。

ムスワー氏のパソコンからはインターネットで入手したと見られる実弾発射可能な複数の3Dプリント銃の3Dモデルが見つかっている。また、インターネットの検索履歴から、同氏が3Dプリント銃で実弾を発射するために必要なスチール製チューブの設計図を探していたことが明らかになっている。

イギリスでは、許可なく銃を製造したり所有することは禁じられている。