Tumblrが3Dプリント銃愛好家の「ファイル共有場所」として利用

アメリカのソーシャルメディアのTumblr(タンブラー)が、3Dプリント銃愛好家の「ファイル共有場所」として利用されている。

アメリカの多くの州で3Dプリント銃の製造や3Dプリント銃の3Dモデルの所有が禁止される中、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアでの3Dプリント銃の3Dモデルを共有することができなくなってきている。Facebookの場合、3Dプリント銃の愛好家がFacebookグループなどで3Dモデルを共有すると、FacebookによってそのFacebookグループは削除され、3Dモデルを投稿したユーザーのアカウントも停止される。

Tumblrは、ユーザーが自分のアカウントから画像や動画などのファイルを投稿し、共有する仕組みを提供している。3Dプリント銃の愛好家グループ「ディタランス・ディスペンスド」は、自らの会員がTumblrを使って3Dプリント銃の3Dモデルを共有していると明らかにしている。

Tumblrは最近、コンテンツ・マネジメント・サービス大手のワードプレスに買収され、経営陣が一掃されている。3Dプリント銃の3Dモデルの取り扱いにつき、新経営陣がどのような対応をするのか、関係者の関心が集まっている。

Tumblrは2007年にサービスを開始、2011年には日本語版もリリースされている。2013年にYahoo!に11億ドル(約1177億円)で買収されたが、2016年にアダルトコンテンツの投稿と共有を禁止して以来、全会員の三分の一を失っていた。