オランダの大学が民間企業と5棟の3Dプリント住宅を建設へ http://www.3ders.org/articles/20180531-five-habitable-3d-printed-concrete-houses-to-be-built-in-eindhoven-the-netherlands.html

オランダのアイントホーフェン工科大学が、民間企業と共同で5棟の3Dプリント住宅を建設する事となった。

プロジェクト・マイルストーンと名付けられたプロジェクトは、アイントホーフェンの郊外に違ったデザインの5棟の住宅を3Dプリンターで建設するというもの。1番目の住宅は平屋建ての住宅で、来年半ばごろ建設される予定。他の4棟の住宅は、いずれも複数階建てになるという。また、すべての住宅はプロジェクト参加企業が買取り、賃貸住宅として提供されるという。

プロジェクトにはアイントホーフェン工科大学の他、地元の建設企業ヴァン・ウィジェン社、不動産会社ヴェステダ社、素材メーカーのサン・ゴバンウェバー・ビーミックス社、エンジニアリング会社のウィッテヴィーン+ボス社が参加している。

住宅はいずれもオランダのホウベン・ヴァン・ミエルロ設計事務所がデザインした。担当したデザイナーは、「緑の自然の上に突然出来た、突飛な建物」をイメージしてデザインしたという。

アイントホーフェン工科大学の担当者によると、3Dプリンターで住宅を建設するというアイデアは2年前に思い付いたという。実際の建設には大型コンクリート3Dプリンターの開発に加え、デザインや素材の開発のためのパートナーが必要だったとしている。

実際に人が住める居住用の3Dプリント住宅は、フランスでも建設が進んでいる。今月には世界で初めて3Dプリント住宅へ人が入居する予定。