フォームラブズが3Dプリンティングと射出成型についての白書を公開 https://www.wired.com/2014/08/ideo-director-joins-formlabs-to-grow-3-d-printing-market/

アメリカのSLA3Dプリンターメーカーのフォームラブズが、3Dプリンティングと射出成型についての白書を公開している。

白書ではフォームラブズのForm2で造形したモールドをベースにGalombB100射出成型機で成型するケースを紹介している。モールドの成型にはフォームラブズのクリアレジン樹脂と高熱樹脂が使われ、三種類のモールドが成型された。いずれのモールドもFDM方式の3Dプリンターで成型されたモールドよりも高い品質を確保出来たという。

いずれのモールドもサーモプラスチックLDPEを素材にGalombB100射出成型機で25ショット打ち出された。モールドのサーフェスに傷などは特に見られなかったとしている。

3Dプリンターで射出成型用のモールドを作る試みはこれまでに各地でなされて来たが、モールドの品質や耐久性に問題があり、これまでに一般化されていない。フォームラブズの今回の試みが一定の結果を出した事で、3Dプリンティングと射出成型法を組み合わせた製法の普及が期待出来そうだ。

フォームラブズは2012年にマサチューセッツ工科大学のエンジニアらが立ち上げたベンチャー企業。これまでにデスクトップSLA3Dプリンター「Form1」「Form2」をリリースしている他、SLA3Dプリンター用の各種の高機能樹脂を開発している。