ドバイ警察が3Dプリンターでフェイスシールドを製造

アラブ首長国連邦のドバイ警察が3Dプリンターでフェイスシールドを製造している。地元の3Dプリンティング・サービスビューローのプロト213Dプリンティングとの共同プロジェクトで、これまでに1000個のフェイスシールドが製造された。製造されたフェイスシールドは地元の警察官や救急救命士などに提供される。

ドバイ警察の担当者は、「フェイスシールドは最前線で働く警察官を守るために必要なものです。このフェイスシールドは通常のフェイスシールドとは違い、顔の全体を覆うことで飛沫感染などを防止します。(新型コロナウィルスの感染拡大による)現場のリスクを大きく低下させます」とコメントしている。

新型コロナウィルスの世界的な感染拡大が続く中、フェイスシールドなどの医療物資の不足が深刻化している。医療現場の最前線で働く医師や看護師などに加え、コロナウィルス感染者を搬送する救急隊員や警察官などもフェイスシールドなどの不足に直面している。医療物資の不足を受け、3Dプリンターでフェイスシールドなどの医療物資を製造する機運が世界的に高まっている。

本記事執筆時点でのアラブ首長国連邦の新型コロナウィルス感染者数は6千人を超え、死亡者数は37名を数えている。全世界での新型コロナウィルス感染者数は233万人を超え、死亡者数は16万人を超えている。