ランボルギーニが3Dプリンターで肺シミュレーターを製造

イタリアのスーパーカーメーカーのランボルギーニが、3Dプリンターで肺シミュレーターを製造している。ランボルギーニの研究開発部門が所有するHPのジェットフュージョン42003Dプリンターで製造しているもので、製造された肺シミュレーターは人工呼吸器の稼働試験に使われる。ランボルギーニは、一週間あたり18個の肺シミュレーターを製造するとしている。

ランボルギーニはまた、同社のボローニャ工場に設置されたカーボンの3Dプリンターで医療用フェイスシールドを製造し、地元の医療機関に提供している。ランボルギーニは、一日当たり200個のフェイスシールドを製造するとしている。

ランボルギーニのステファノ・ドメニカリCEOは、「現在のような緊急時においては、社会に対して何らかの貢献をすることが重要だと考えました。特に我々を含む多くの地元住人を救ってきた医療機関は多くのアシストが必要としており、医療物資なども不足しています。お互いに協力することでこの戦いに勝利でき、パンデミックを克服できると考えています」とコメントしている。

新型コロナウィルスの世界的な感染拡大が続く中、イタリアでは感染拡大がピークを超えつつある。本記事執筆時点でのイタリアの新型コロナウィルス感染者数は16万8千人を超え、死亡者数は2万2千人に達している。