ロケット製造ベンチャー企業のブルーオリジンが3Dプリンターでフェイスシールドを製造

Amazon創設者ジェフ・ベゾス氏が設立したロケット製造ベンチャー企業のブルーオリジンが、3Dプリンターでフェイスシールドを製造している。同社のBE-4ロケットエンジンチームが中心となり、24時間体制で製造している。

現地時間の今週木曜日に発表されたビデオリリースで、チームメンバーの一人は、「このプロジェクトには皆ボランティアとして参加しています。フェイスシールドなどのPPEは、現在アメリカ全体で不足しています。このようにして3Dプリンターでフェイスシールドのヘッドバンドを製造しています」と説明している。

フェイスシールドの製造に際しては、チームメンバーはアメリカ政府が定めたソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)の基準を守りながら作業しているという。

ブルーオリジンの競合企業のスペースXも、医療機器メーカーのメドトロニックと共同で、自社工場で人工呼吸器の製造を行っている。スペースXは、人工呼吸器に加えて医療用消毒液とフェイスシールドも製造している。

新型コロナウィルスの感染拡大が続くアメリカでは、PPEと呼ばれる医療物資の不足が深刻化している。現在、アメリカではブルーオリジンやスペースXなどの3Dプリンターを所有する多くの企業がPPEの製造を行っている。