アメリカ・メイクスがFDAと共同で3DプリンターによるPPE製造に関するウェビナーを開催

アメリカの製造業系業界団体のアメリカ・メイクスが、FDA(アメリカ食品医薬品局)と共同で、3DプリンターによるPPE製造に関するウェビナーを開催する。現地時間の3月30日午後12時よりストリーミング形式で放送され、講師はアメリカ・メイクスのジョン・ウィルチェンスキ・エグゼクティブディレクターが務める。

新型コロナウィルスの感染拡大が世界的に広がる中、PPE(Personal Protective Equipment)と呼ばれる医療物資を3Dプリンターで製造する機運が高まっている。特にフェイスシールドやフェイスマスクなどのPPEが不足するアメリカでは、3Dプリンターメーカーやボランティアなどが3DプリンターでPPEを製造し、医療機関へ提供するケースが増加している。

一方で、3Dプリンターで製造されたフェイスマスクなどの多くは、FDAが定める機能を満たしてなく、PPEとして使用するのは問題がある可能性があるとされる。そのため、FDAは3DプリンターによるPPE製造に関するFAQ(よくある質問と答)を公表し、3DプリンターによるPPE製造についての一定の基準を示している。

今回のアメリカ・メイクスのウェビナーも、3DプリンターによるPPE製造に関する一定のガイドラインを示すものと見られる。